以前、リネンストールをご購入いただいたお客様から、お手紙をいただきました。
内容を少しご紹介させていただきます。
大森様
先日はリネンストールをありがとうございました。
純色も、黄海松茶もどちらも素敵な色で一目で気に入りました。
私は肌が弱いのですが、最初、手にした時から肌触りも良く、柔らかくて嬉しかったです。
毎回、どんな色に仕上がってくるのかがとても楽しみで、染め色の名前もいいですね。
また、お願いすることあると思います。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。
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初めた当初から、ご購入いただいたお客様には一言お礼のお手紙を書いているのですが、まさか、お返事をいただけるとは思ってもいなかったので、とても嬉しく、大きな力をいただきました。
そして、始めた当初から行っている無料色重ねのサービス。
これは、この仕事を始めるきっかけになった、京都の『手染メ屋』の青木さんとの出会いでした。
会社勤めをしている時に、趣味の一環としてやっていた草木染めをもっと深く知りたいと思い、ネットで調べていたところ、『手染メ屋』さんを発見し、京都に行ってみたかったし、染めの勉強もできるし、これは行かなければと連休を利用して、京都へ出かけました。
目的の京都へ到着し、はやる気持ちを抑えながら『手染メ屋』さんの染め体験をしに行きました。
体験をする間、色々とお話を伺い、工房を見させていただき、その中で、衝撃を受けたのが、『無料重ね染め』。
まず思ったのは、これはいったい何?ありなの?良いの?という疑問。その後に、思い出すのは、青木さんのお話と染め仕事への情熱。
今の資本主義の流れの中では、間違いなく異質なサービスであるのは間違いない。しかし、現代の染めものは、色落ちがしないのが当たり前。その中で、草木を使った染めは、現在の化学染料に比べれば退色しやすいのが現実。
それでも、天然の素晴らしい色を楽しんでもらいたい。身の回りに置いてもらいたい。そんな思いを感じました。
そして、 仕事への責任、作った者の責任がこれなのかもしれない。
それが、のめり込むきっかけの1つでもありました。
のめり込むうちに、自分でも仕事としてやってみたい。という思いが、2009年に古今の立ち上げにつながりました。
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